災害時にも活躍するドクターヘリ

ドクターヘリとは、緊急医療用の医療機器と医薬品を装備したヘリコプターのことです。

フライトドクターとフライトナースが要請を受けて同乗し、救急現場に向かいます。現場で患者さんに必要な診察と処置をした後に、機内で治療や観察を行いながら最適な医療機関へと搬送します。100キロを30分程度で飛行することができるので、救急現場から患者さんを遠方にも搬送することができます。

初期治療を早く開始することができるので、救命率の向上や後遺症の軽減、治癒までの時間の短縮などの効果が期待できます。ドクターヘリが普及したきっかけは、1995年の阪神淡路大震災です。地震の衝撃や液状化によって道路や鉄道などの交通網が寸断され、医療機関への受診が困難だったことです。

医療機関も水や電気、医療ガスなどに被害を受けてしまったため、日常の医療を患者さんに行うことができなくなり、患者さんへ医療を行うためには被害のなかった地域に患者を搬送しなければなりませんでした。陸路が使えない場合、空路を使うしかありませんが、当時はその発想がなく空路を使用しての搬送はほとんどありませんでした。その後、日本で初めて災害時にドクターヘリが運用されたのは2004年の新潟県中越地震です。この運用をきっかけとして、災害時になくてはならない存在となりました。実際に2011年に起きた東日本大震災では、全国から多数のドクターヘリが集結しました。全国から集まった22機のドクターヘリが救助活動を行い、その機動性を生かして149名の患者さんを搬送するなど災害時にも活躍してます。

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