空飛ぶ救命ドクターヘリ

ドクターヘリとは多くの医療設備と医師・看護師などを乗せて救急現場へ向かうヘリコプターのことで、現場から医療機関まで搬送する間、機内での医療活動を行うことができます。

救急車よりも速く、遠くに、どこへでも駆け付けることができるドクターヘリは1968年にドイツで運用が始まりました。日本では、「救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法」を根拠に2001年から本格的に運用されています。主に、救急車ではたどり着けない場所や長距離搬送が必要になる場所(離島など)に患者がいる時、現場へ医師を急行させる必要がある時などに出動していますが、病院間での緊急搬送に利用される時もあります。

ドクターヘリで搬送された場合も救急車と同じく料金が請求されることはありません。同乗している医師と看護師が搭載されている医療機器を用いて常に患者の容態の変化を確認し、適切な医療行為を行うことで目的の医療機関まで確実に患者を搬送することができます。搭載している医療機器には心電計・血圧計など患者の状態を確認するものや、自動体外式除細動器(AED)・人工呼吸器・自動吸引機などがあり、救急車と同等の救命設備を装備しているといえます。

救急救命に必要不可欠なドクターヘリは現在53機が配備されています。しかし各都道府県に1機以上配備されているわけではなく、配備されていない場所(京都府・東京都・福井県・香川県)もあります。民間で運用されているものもありますが、配備が十分とは言えません。そのため各都道府県はお互いに協定を結び、都道府県の枠を超えた共同運用を行っています。ドクターヘリ配備状況は、平成30年9月「救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会(厚生労働省)」のデータに基づいたものです。

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