国内の住居環境というと、持ち家と賃貸の2つで構成をされています。以前はマイホームを手に入れて住みたいという方が多い傾向でしたが、昨今では好きな時に引っ越しができるメリットを重視して、賃貸を選ばれる方も増えました。日本の首都である東京では、2021年現在で約5万件の賃貸物件が存在しています。そのなかで需要が高いのが65歳以上の高齢者で、単身世帯で構成をされているのがポイントです。
なぜ東京に住まう高齢者は賃貸を好むのか、その理由は土地価格の高騰に起因をしています。毎年10月になると、総務省が全国の土地価格を発表しており、この数値によって固定資産税のパーセンテージも変動するわけです。2020年の段階で東京は1坪あたり25万円を記録しており、調査を開始した1970年から今日の間でもっとも高い価格を記録しました。これにより、持ち家を有している方の固定資産税も増加をしたことで支払いが困難だという方も生まれたわけです。
毎年3月の確定申告時に払えない場合は、土地家屋を没収されるので手放す方が自然と増えました。高齢者の場合、年金しか生活の糧を見つけることができないので、多くの方が住居を売却して賃貸アパートやマンションへと転居をされたわけです。東京では非常に多くのマンションやアパートがあるため、転居をしやすいというのも特徴になっています。今後もその数は増加をする見込みで、需要は高まりを見せていくことでしょう。